ブレットグラフ(Bullet Graph)の作成|Tableau Software Tips&Viz Advent Calendar 2014 #16 #tableau
2014年アドベントカレンダー『Tableau Software Tips&Viz(全部俺) Advent Calendar 2014』16日目です。Tableau Softwareに関する機能紹介、便利ネタや可視化ネタ等を毎日1本ずつ計25本、『1人(全部俺)』で担当してお届けしています。
昨日15日目の投稿ネタは『項目要素のグルーピングについて』でした。
本日16日目は『バレットグラフ』に関する御紹介です。
目次
ブレットグラフ(Bullet Graph)とは
ブレット グラフは棒グラフの変形で、ダッシュボードのゲージとメーターを置き換えるために開発されました。ブレット グラフは通常、「悪い、まあまあ、良い」など、業績の定性的範囲のコンテキストでプライマリ メジャーを 1 つ以上の他のメジャーと比較する場合に使用されます。(※以上、下記Tableau公式ドキュメントより引用。)
表示形式(Show Me!)を使って作成
まずは比較的易し目の方法から実践してみましょう。『Tableau SuperStore Sample(Japan).xlsx』のシート[Orders]に接続した後、[分析]から[計算フィールドの作成]を選択します。
売り上げ情報を元にした以下の計算フィールドを作成します。2012年の売り上げのみ絞り込む形ですね。
IF YEAR([受注日]) = 2012 THEN [売り上げ] END
同様に2011年の計算フィールドも作成しておきます。
IF YEAR([受注日]) = 2011 THEN [売り上げ] END
『地域』を行へ、『売り上げ(2012年)』を列に落とし込んだ後、『売り上げ(2011年)』を選択した状態で[表示形式(英語名: Show Me!)を開き、グラフの中から『ブレットグラフ』を選択します。すると...
以下の様に2011年と2012年のデータを比較したブレットグラフが作成されました!以下ビューではサイズの調整及び『サマリー』『キャプション』のカードも表示させています。
手動設定で作成
次いで、もう少し細かい設定を踏まえた形でバレットグラフを作成する手順について見て行きます。以下の様なシンプルな構成ではありますが、幾つかの指標となるデータを含んだEXCELを用意しました。
Tableauで読み込み、ワークシートで扱える様にします。
[Sales]を列に、[Region]を行に落とし込みます。この時点では至ってシンプルな棒グラフです。
計算フィールドの作成で以下要素を作成します。COGSという名前にしていますがこれは売上原価(Cost of goods sold)の英字略称となります。
[Sales Quota]、[Overachievement]、[COGS]の3項目を『詳細』カードへ落とし込みます。
[Sales]軸で右クリックし、『リファレンスライン、バンド、またはボックスの追加』を選択。
以下の設定でまずは要素を作成します。
- 種別:分布
- スコープ:セルごと
- 計算:パーセンテージで『0,50,75,100』、次のパーセントは『合計(Sales Quota)』の『合計』
上記内容と併せて設定が確認出来たら『OK』押下。
- ラベル:なし
- 線:なし
- 塗りつぶし:任意(ここでは『濃い灰色』としました』
- 『上を塗りつぶし』『下を塗りつぶし』にチェック
すると棒グラフの裏手に分布情報が表示されるようになりました。(※ちなみに手順は後2段階、控えております...)
再度『リファレンスライン、バンド、またはボックスの追加』を選択、今度は『Sales Quota』に関するバンドを追加します。以下の内容で要素を作成してください。
するともう1つ、裏手にバンドが表示されました。ここで更にもうひと手間加えていきます。もう1回『リファレンスライン、バンド、またはボックスの追加』を選択し、
今度は『COGS』による『線』を追加します。設定内容は以下。
これで、必要となる情報を活用し尽くしたバレットグラフが完成です!
まとめ
以上、ブレットグラフの御紹介でした。
では、明日もお楽しみに!